「子供ができたらリビングでワイワイしたい」と将来の子育てを思い描いてつくった広いLDK。開口部を大きく取り、和室で遊ばせることもイメージした。蓄熱暖房機とエコキュートを備えているため多くの電力を使うが、4kWの太陽光発電のおかげで2LDKのアパート時代よりも光熱費を抑えられた。
家づくりのコンセプトが特になかったというF様ご夫妻。住宅展示場を回り、そこで出会ったのが薪ストーブでした。薪ストーブが似合うナチュラルテイストのリビングができ上がりました。
リビングに隣接する小上がりを作ることで、子どもがつまづくのではないかと迷ったと言います。しかし、結果的に下が収納になり腰かけるのにもちょうどよくなりました。
造り付けの本棚とテレビ台に囲まれてゴロゴロとくつろぐのが至福のとき。ダイニングセットは置かず、食事のたびに小机をセッティングしている。室内の色づかいは、クロスの白と床と建具の木目がベース。リビングの収納の扉のみ、圧迫感をなくすために白に変えた。
最初に訪れた完成見学会で、かっこいいと夫婦そろって一目惚れした梁現しを引き立てるため、クロスや巾木は白で統一した。腰掛けとしてもちょうどいい高さの小上がり和室の下部には、収納を備え付けた。リビングと和室を区切る扉は、採光性の高い半透明スライドドアを採用。
リビングには庭に面した二つの大きな窓から陽射しが注ぐ。道路側はテレビを置くために横長タイプの窓にし、高い位置へと設置したことで、外からの視線を避けられる。広い畳スペースは、ダイニングとしても活躍する。
梁が印象的なリビング。ダイニング奥の壁にホーローパネルを設置して学校からの手紙や子どもの絵を貼る、キッチンのカウンターは高めにして、来客時もリビングから見えないようにするなど、この部屋だけでも様々な工夫が見られる。壁はすべて珪藻土クロス。
理容室を営む矢島様の家は店舗付き住宅。キッチン横の引き戸が店舗への出入口となっている。南向きのLDKは、白のクロスとさわやかな茶系の床で、明るさをそのまま生かした。建具は基本的に木目調だが、収納のみクロスの白と合わせ、壁に見立てることですっきりとした印象に。
「木目と白をベースにしたシンプルな室内は入居4年目とは思えないほどの清潔感を保っている。日用品などの収納は1階では階段下のみだが、買い置きをせず、不用品を溜め込まない生活スタイルとバランスが取れているため、物があふれることがないスッキリ空間」
大きな窓で明るさと開放感を演出したLDK。天井は梁を見せる代わりに木目調のクロスを採用した。ダウンライトの縁を白にしてクロスから浮かないよう工夫している。ワイドスパンなため構造上必要な中央の壁を活用し、コルクボードにした。窓はオール樹脂サッシとトリプルガラスで結露を回避している。
ご家族がリラックスタイムを過ごすリビングダイニング。リビングや和室からはキッチンの中が見えないように視線を遮る絶妙な配置となっている。無垢材の床は素足に気持ちが良く、マットを敷いていてもあえて床の上でゴロゴロしてしまうのだという。